ええと、まず音楽関連の話を出すにあたっていくつか断りを。
まず、これは「CDレビュー」なんて言えるような大層なもんじゃないです。僕がただ聴いたCDの感想をなんとなく綴るだけなので、その程度のもんと考えてください。知識量もお察しなので、あんまりその辺は期待しないでください。すごい的外れなこと言ってるかもしれません。予防線張らせてください。
次に、前述のように聴いたCDの感想をなんとなく綴るだけですので、ジャンルもバラバラです。僕の嗜好の関係上、スラッジコア~カオティックコアや、サントラ関係が多くなるとは思いますが、それ以外も多数書くつもりです。
僕の耳はクソビッチなので、その時の気分次第でどんな音楽にも鼓膜を開くし、ほとんど聴いたことのない音楽で孕んだりします。
言ってる意味が分からない人は、「耳が孕む」でググってみてね!この表現は割と好き。
・・・あ、いや鼓膜開いちゃダメだな。今のナシで。
さて、そんなわけで今回はアイシスの「
The Mosquito Control EP」です。
蚊だ!殺せ!
さてさて、最近アルファベット表記でバンド名を言いづらいバンドランキング1位のアイシス。バンド名の由来は古代エジプトの豊穣の神から取られているのですが。
恐らく「カオティックコア」、あるいは「ポストメタル」と呼ばれるジャンルの音楽を話す時に決して無視できないバンドの1つでしょう。
ざーーーっくり言うと、ハードコアの暴力性、メタルの重厚さ、そしてポストロックなんかの美しい音・・・の共存ってとこでしょうか。
いや、共存ってかそれぞれの音が血塗れになって殴り合ってるって言った方が正確かな。
このバンドの代表作っていうと僕は「
Wavaring Radiant」を挙げますね。
このアルバムの曲を聴いてもらえば、アイシスがどういうバンドなのかはおおよそ伝わると思います。
前置きが長くなりましたね。ここからモスコン(勝手に略した)の話です。
上記の動画を観て頂いて分かるように、このバンドは暴力性の中に叙情性が存在するというか、クソ重く遅いリフに攻撃的なボーカルが乗り、その中を美しさや哀しさを持ったメロディが流れていくって感じなんですよね。
ですが、このアルバムは初期作でしてね。ほぼ暴力性オンリーです。
バイオレンスです。一音一音に殺意がこもってます。
しいて言えば1曲目「Poison Eggs」の最初1分半ぐらいは・・・そんな感じもするんですけど・・・。
そっから後の27分以上はズクズクと響くリフや地を這うようなビートダウン、怒り狂う声にひたすらさらされることになります。
とはいえ、この荒みっぷりは後のバンドを知る人は勿論、そうでない人もどこか聴いてて惹かれるものがあるのではないでしょうか。
特にニューロシスとか好きな方はニヤニヤすることうけあい。
4曲目「
Relocation Swarm」の脳を電極でジリジリと焼くような音使いがその後のアイシスのスタイルを予感させるような気もしますね。これ自体は不穏極まりないのですが。
あ、ちなみに現在このアルバムは他の初期作である「
The Red Sea」とのカップリングで売られていますよ。買うならそちらがオススメ。
会社休んだ日に行っちゃった中古CD屋でこれ見つけてヒャッホオゥ!と内心ガッツポーズした僕はバカだ。
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